一軒家に住んではじめてわかったこと、ベイエリア

一軒家に住んではじめてわかったこと、アメリベイエリア

  1. Leaf Blower
    我が家はバックヤードはないが家の前に大きな木が数本生えており、ベイエリアがようやく秋の終わりといった気温になってくる今頃めちゃくちゃ葉が落ちる。日本に住んでいたころも生まれは田舎なので庭があり、家庭によっては芝刈り機を所有していることがあることは理解できたが、落ち葉を吹き寄せる機械を一般のご家庭がよく所有しているものだということは一軒家に住むまで知らなかった。そもそも Leaf blower って日本語訳調べても「リーフブロワー」としかでてこないし一般的ではない?
    ちなみに朝から leaf blowing する guy は(たいてい雇われなのにかわいそうなことに)その騒音から蛇蝎のごとく嫌われており、さらに充電式よりパワーのつよいガソリンで動くタイプはその排ガスのにおいと環境負荷からそのうちカリフォルニアなど複数の州で禁止になるらしい。とはいえ木はでかいと落ちる葉の量も多く、数本しか木の生えてない我が家でも週に一度のゴミ回収の前にゴミカートがいっぱいになってしまうくらいの量で、これは専用機を買いたくなる気持ちが非常によく分かる、、、年に数回数週間の間のことなので悩ましいところだが、、
  2. 果実
    カリフォルニアはその温暖かつ多様なな気候から農業大国であり各ご家庭でも結構いろんな果実が栽培されている。柑橘類の収穫期には近所をあるいているとレモンやブンタン (Pomelo) など「ご自由にお持ちください」とおいてあってもらってきて家で食べたことが何度もある。桃がなっているのも何度かみたことがあるが、その甘い匂いで鳥や虫が来てしまうらしく、頑張って果実それぞれに網をかけている家もあれば諦めて切ってしまっている家も見た。
    ちなみに我が家の近くにあってよく勝手に敷地内の共有エリアを散歩コースとして利用させてもらっているアパートがあるのだが、その敷地内に生えている木はほとんどすべてが食べられる果実をつける木である。ザクロ、いちじく、桃、レモン、りんご、オリーブなどが実をつけていて、ザクロなんかはスーパーで一個 $3.99 とかで売られているので住民が食べればいいのにと思うのだがどうやら誰も収穫している様子がない。
  3. ハロウィン
    アメリカに来てから今の一軒家に引っ越してくるまではゲート付きアパートで人が勝手に侵入できないつくりだったので子供がハロウィンにお菓子をもらいにやってくることを経験したことがなかったが、一軒家に引っ越してみたら普通にたくさん来る。玄関の外の電灯がついていてパンプキンなどがおいてある家はお菓子を用意してありますよ、というサインとされているということで、ハロウィンの前にパンプキンを彫っておいて家の前においておく意味もわかった。去年のハロウィンはアメリカはコロナ禍まっさかりだったのでやらない家も多く、やるとしても家の前においておいて勝手に持っていってもらいましょうね、という感じが多数だったが今年は去年よりは参加している家が多かったようだ。とはいえコロナ前に比べると全然少ないらしいが。ちなみに近所の界隈に売価 $3Mを超える 5BR くらいの大型住宅が並んでいるエリアがあるのだが、そのあたりはハロウィンやクリスマスのライトアップに気合が入っているのでイベント期は日がおちてからウロウロするだけで楽しい。
  4. ゴミカートを出しっぱなしにしてはいけない
    アメリカの近隣住民による情報共有 SNS, Nextdoor に投稿されていて知ったのだが毎週回収の日に縁石に出しておくゴミカート、景観のために翌日までには片付けなければならず、通りからは見えないところに片付けなければならないと市の条例で決まっていた。自由の国と言いながら景観にうるさいアメリカ。
  5. HOA
    自由の国と言いながら景観にうるさい、といえばHOA。近隣の持ち家のオーナーたちのあ集まりで、近隣の住宅の資産価値を下げないために芝の刈り方やら車の停め方やらなんやら景観にまつわることをうるさく指導されることもある集団らしい。我が家は賃貸なのでうるさく言われることはなんにもないが、Reddit にこうるさい HOA のリーダーにやることなすことケチを付けられ苦労する話が大量に投稿されているので、アメリカで家を買うことがあったら絶対に気をつけようと思っている。自由の国と言いながら資産価値を守るためにはいろいろ押し付けてくるのアメリカっぽい。できたきっかけが近隣の家のオーナーの人種や信教を制限するためだったというのもアメリカっぽい。さすが差別の国。ちなみに全然うるさいことは言われれず集めた管理費で街頭などをしっかり修理してくれる善良な HOA も存在するらしい。
  6. 路駐と触媒コンバーター盗難
    路駐を自分の車の唯一の駐車場所としている人結構いる。近所を歩いていると朝晩常に同じ場所に停まっている車がすごく多い。アパート住まいだったときにもうすうす感づいていたが、先日深夜に突然我が家の前に新車が納車されてきて、そのままその新車が数日間路駐されたままだったときに改めて認識した。駐車するとこないのに新車買ったんだね。ちなみに小売店舗の集団強盗が急増中のカリフォルニア、駐車してある車の触媒コンバーターの盗難もめちゃくちゃ増えているらしい。最近はカーディーラの売り物の車からの盗難も増加していて、近隣のカーディーラーは盗難防止のために閉店後は敷地内に車で入れないよう入り口を塞ぐ形で車を駐車している。
  7. 野生動物の死骸
    野生動物多いしよく死んでる。車に轢かれたリスの死骸は一日に3度も見たことがあったし、他にネズミや小鳥が他の動物に殺されて死んでいるのも何度かみたことがある。おそらくこの辺に多いオポッサムかアライグマか外飼の猫にやられたのであろう。
  8. 壊れる
    古い家を借りて住んでいるということもあるだろうがいろいろなものが壊れる。二年半ほど住んで、給湯器がこわれてお湯が出なくなったことが一回、排水口が詰まって流れなくなったことが二回、トイレの水を流すとブォーンというでかい音が鳴り響くようになったことが一回あった。トイレの水の音問題は自分でタンクの中の水量をコントロールする装置を取り替えればすぐに直ると教えてもらったので自力で直したがそれ以外は業者を呼んだ。アメリカで一般的な給湯器は日本のような先進的な瞬間給湯ではなく、でかいタンクに入った水をガスで設定温度まで温めてそのまま保温しておく、という無駄遣いが多そうなシステムである。このシステムのいいところは壊れたときに新しい給湯タンクを買ってきて自分でトラックに積んで持って帰ってきて付け替えればいい、ということらしい。小さめサイズでも日本の浴槽いっぱいくらいの水が入る大きさのタンクである、そんな事するやついるのか?と思ったがネットには体験談がいっぱい載っている。アメリカ規模が大きい。基本的にいろいろなものが、シンプルで壊れやすいが個人が自分で仕組みを理解して修理できるようにデザインされている気がする、そういうのいいから謎の最新技術で快適に生活できるよう専門の人がよろしく設定してほしい。